organization

霧の商会

霧の海を拠点とする両陣営最大の密輸・闇市場組織

霧の海を本拠地とし、天蓋諸島と根の国の両方で非公式の取引を仕切る秘密組織。設立の経緯は不明だが、最初の橋渡しと同時代に既に存在していたとする文書がフワレイ・アーカイブスで発見されている。世界が分断されて以来、その分断から利益を得てきた最古の組織だ。

組織の構成員は両陣営の出身者が混在しており、どちらの政府も完全には手が届かない。霧の海という地の利と、両陣営の政府内に潜む内通者の存在が、これを不可能にしている。主な取扱品は黒曜エーテル鉱、霧魚の体液、輸出禁止指定の菌糸医術の薬剤、そして両陣営の機密情報だ。

天蓋議会と根の国連合はそれぞれ独立して組織の壊滅を試みた歴史があるが、いずれも失敗している。一説には、霧の商会は政府が「表では対立しながら裏で必要な取引をする」ための緩衝装置として、両政府が半ば意図的に温存しているともいわれる。

大落下研究院の一部研究者は、霧の商会が黒曜エーテル鉱の採掘量を意図的に制限していると見ている。鉱石の希少性を維持することで価値を保つ商業的判断と、採掘過多による第二の大落下を避ける保護的判断が一致しているという皮肉な分析だ。

霧の商会の内部構造は「三環組織」と呼ばれる形式をとる。外環は末端の密輸業者と情報屋で、自分が霧の商会に所属していることを知らない者も多い。中環は幹部クラスで、霧の海の主要な中継拠点を管理する。内環は組織の最高幹部で、人数も存在も完全に秘匿されている。これまでに内環の構成員と確認された者は一人もいない。

霧の商会が保有する最も価値のある商品は「情報」だ。両陣営の政府内の内通者から得た機密情報を、状況に応じて適切な相手に売る——これが組織の最大収益源であり、どちらの政府も組織を完全に排除できない最大の理由だ。霧の商会が持つ情報の一部は、公開されれば世界の政治構造を一変させるほどの内容だと大落下研究院の一部研究者は推測している。

静寂の夜には霧の商会も活動を停止する。組織の内部でも守られるこの慣例は、構成員の大半が大落下の記憶を持つ文化圏の出身者であることを示している。

同じ種類の要素

  • 大落下研究院大落下の原因究明と再発防止を目的とする両陣営共同の学術機関
  • 天蓋議会天蓋諸島の統治機関。12島の代表が集う合議体だが、上層島の発言力が圧倒的に強い寡頭制。
  • 根の国連合根の国の七つの大洞窟都市による連合体。菌糸ネットワークを通じた直接民主制に近い合意形成を行う。

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