地眠 ツチ

地眠 ツチ

穏やかで思慮深い。菌糸と深い繋がりを持ち、大地の記憶の声を聴く。

根の国最強の地脈語者。千年前の大落下の記憶を受信し、両文明の協力の鍵を握る。

バックストーリー

地眠 ツチ

根の国の深淵都で最も優れた地脈語者であるツチは、菌糸ネットワークと常時接続する特異体質を持つ。彼は大地の記憶を通じて、千年前の大落下の「残響」を受信した最初の人物である。

残響が伝える内容は断片的だが、前回の大落下では天蓋諸島と根の国が協力して災害を乗り越えた可能性を示唆している。ツチはこの発見を根の国連合に報告したが、天蓋諸島との協力という結論は政治的に受け入れがたく、棚上げされている。

深淵都の聴き手

ツチが菌糸ネットワークに初めて接続したのは、七歳の訓練施設でのことだった。地脈語者の素質は遺伝しないとされるが、ツチは両親が根の国連合の一般市民でありながら、生まれながらに菌糸の波長に共鳴する体質を持っていた。通常、地脈語者は菌糸から「現在」の大地情報を読む。だがツチが受信するのは時に百年、千年単位の記憶だ。深淵都の長老たちはこの能力を「不吉の徴」と呼び、ツチを孤立させた。異能は孤独と抱き合わせで与えられる——ツチはその事実を、幼い頃から静かに引き受けてきた。

残響と三者の役割

千年前の大落下の残響を受信したのは一年前だ。天蓋諸島と根の国の協力という結論は、根の国連合にとって政治的な地雷だった。それでもツチが動き続けているのは、残響の中に「方法」の断片を見たからだ。ハネという密輸商人の仲介でソラと出会ったとき、天蓋のエーテル観測データと地脈記憶が補完関係にあると直感した。穏やかで思慮深いツチだが、残響の重さを一人で背負い続けてきた緊張は、ソラとの協力の中でわずかに緩み始めている。二つの文明の記憶を繋ぐことが、今のツチを動かしている唯一の確かな動機なのだ。 菌糸の温度が、そう告げている。

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