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菌糸銀

根の国の菌糸から精製される希少な銀白色結晶で、両陣営共通の交換財

根の国の特定の菌類が産出する銀白色の結晶で、菌糸ネットワーク全体に分散して生成される珍しい物質。採取には菌糸の掟に従った許可が必要で、根の国連合が生産量を厳しく管理している。

菌糸銀は腐敗せず、一定量のエーテル粒子を吸収・放出する性質があるため、エーテル精錬の触媒として優れた性能を持つ。この特性から天蓋諸島では非常に需要が高く、最初の橋渡し以来、両陣営間の主要な取引物資になっている。同重量の金と比較しても菌糸銀の方が高値で取引される。

また菌糸銀は加工が容易でかつ偽造が極めて困難なため、ラクエンでは事実上の共通通貨として機能している。天蓋議会が独自通貨を発行しているにもかかわらず、ラクエンの実質的な決済通貨は菌糸銀だという矛盾した状況が生まれている。

菌糸銀の相場変動が両陣営の政治情勢に直結するほどの影響力を持つ。根の国連合が生産量を意図的に絞ることで経済圧力をかける手法は過去に何度も使われており、天蓋議会はこの依存関係を「エーテル石に続く第二の弱点」として深刻に捉えている。

菌糸銀の偽造が困難な理由は、その生成過程にある。大地の記憶の特定の節点でのみ分泌され、採取した瞬間に固有の「菌糸紋」と呼ばれる微細なパターンが結晶構造に刻まれる。この紋は採取地点と採取時刻の組み合わせで決まるため、同じ紋の菌糸銀は世界に一つしか存在しない。鑑定士は菌糸紋を読むことで産地と真贋を瞬時に判定できる。

精錬師ギルドは菌糸銀への依存から脱却するために、人工触媒の開発を最重要プロジェクトとして進めている。しかしこれが成功すれば根の国連合の経済的立場が大幅に弱まるため、根の国連合はこのプロジェクトを両陣営の関係における最大の潜在的な脅威と見ている。情報収集のために複数の工作員がギルド内に潜入しているという指摘があるが、ギルド側は否定している。

菌糸銀を持って死んだ者の遺体から菌糸銀を回収することは、菌糸の掟によって禁止されている。死者の所有物は大地の記憶に返すべきものとされており、菌糸銀もその例外ではない。この掟が、戦場での菌糸銀の略奪を防ぐ唯一の倫理的抑止力となっている。

同じ種類の要素

  • エーテル石天蓋諸島を空に留める浮遊結晶。精製度によって浮力・発光・通信など多様な用途を持つ。根の国にとって最大の交易品。
  • 黒曜エーテル鉱霧の海の地底でのみ産出する、通常のエーテル石より高密度の希少鉱石

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