シモベ
天蓋諸島と根の国の間——「中空」に棲む翼を持つ種族。両文明の仲介者であり、密輸商人でもある。
シモベは、天蓋諸島と根の国のどちらにも属さない第三の種族である。背中に薄膜の翼を持ち、中空——天蓋諸島の下端と根の国の地表の間——を自在に飛行する。
両文明からは「蝙蝠の民」と呼ばれ、正規の交易路を持たない彼らは、密輸・情報仲介・傭兵として生計を立てる者が多い。しかしシモベの長老たちは「我々は中空の守り手であり、天と地の均衡を見守る者だ」と主張する。
大落下の予兆に最も敏感なのはシモベであり、中空の気流変化を「身体で読む」能力を持つ。近年、シモベの指導者たちは両文明に大落下への備えを呼びかけているが、双方から「商売の口実」として無視されている。