resource

エーテル石

天蓋諸島を空に留める浮遊結晶。精製度によって浮力・発光・通信など多様な用途を持つ。根の国にとって最大の交易品。

エーテル石

エーテル石は、大陸が引き裂かれた際に地殻変動で生成された特殊な結晶鉱物である。重力に反発する性質を持ち、天蓋諸島が空に浮かぶ根本的な理由となっている。

未精製のエーテル石は淡い青色に発光し、浮力を生む。精製度を高めると、浮力の増大、光通信への応用、さらには時間認知に影響を与える高次機能が発現する。最高純度のエーテル石「天極石」は、使用者の意識を一時的に拡張し、遠方の事象を知覚させると言われる。

エーテル石は天蓋諸島の地層に豊富に含まれるが、根の国の深部にも稀に産出する。根の国のエーテル石は「逆さ石」と呼ばれ、地上に向かう浮力ではなく、地中に引き込む力を持つ異質な変種である。この対称性は両文明の学者を長年悩ませている。

大落下以前、エーテル石は単なる珍しい鉱石にすぎなかった。第一均衡の崩壊の過程で地殻に蓄積していた莫大なエーテルエネルギーが一気に解放されたことで、それまで眠っていた結晶の浮力性質が目覚めたという仮説が現在最も支持されている。つまりエーテル石の浮力は、大落下そのものが生み出した現象なのかもしれない。

天蓋諸島ではエーテル石の採掘は高度に規制された産業だ。無許可採掘は「石盗み」として重罪に問われ、採掘量の記録と報告が義務づけられている。しかしエーテル精錬師ギルドは密かに上限以上の採掘を行っており、大落下研究院との利権対立は根深い。ギルドにとって、エーテル石の稀少化は精錬技術の価値を高める機会でもあるからだ。

根の国の「逆さ石」については、菌糸共生族が秘密裏に研究を進めているという噂がある。逆さ石の引力が大地の記憶の一部と干渉し、特定の記憶を選択的に増幅または消去できるとされる。この疑惑は根の国連合が情報共有を拒む理由の一つと見る向きもある。

ラクエンの市場では、精製度を偽って販売される粗悪なエーテル石が問題になっている。天蓋議会の公認鑑定士がいるにもかかわらず、賄賂による不正鑑定の告発が絶えない。

関連する要素

  • 菌糸銀根の国の菌糸から精製される希少な銀白色結晶で、両陣営共通の交換財
  • 黒曜エーテル鉱霧の海の地底でのみ産出する、通常のエーテル石より高密度の希少鉱石

このような世界を、あなたも作れます

Worldseed に無料登録して、AIと共にあなただけの世界を育てましょう。

無料で始める